新しい指数の設定と株式投資のテーマについて
2014年1月から、「JPX日経インデックス400」という新しい指数の算出がスタートします。これは、時価総額と営業利益、そしてROE(株主資本利益率)などを基に、投資の対象として魅力の高い400銘柄を選び、指数化したものです。毎年8月末に定期的に銘柄の入れ替えを行います。
400銘柄の選定についての大まかな流れを記すと、まず過去3期に赤字となった企業を省き、次に売買代金や時価総額の大きさから1000銘柄へと候補を絞り、その中からROEや営業利益率の高い企業を選び、その後にIRなどの体制が整っている企業を選ぶ・・・となります。
特にROEを採用基準に加えたのが、一番の特徴です。ROEは当期純利益を前期と当期の自己資本の平均値で割って算出します。ちなみに式は以下のようになります。
「ROE=当期純利益÷自己資本(前期と当期の平均) × 100」
株主の投資額に対する企業の得た利益を得られたのかを示したのがROEとなります。特に海外の投資家が重要視している指標とされます。
仮に、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、この指数を運用指標として採用すれば、指数に組み入れられている銘柄への買いや、追随する形で多くの投資信託が設定されることが考えられます。
以上のことから、2014年の株式市場においてROEは一つのテーマになると思われます。