為替と日本株とジョージ・ソロスの予想
あの「イングランド銀行を負かした男」として著名なジョージ・ソロス氏が、「プロジェクト・シンジケート紙」へ寄稿した2014年予想が一部で話題になっていました。以下に日本についての記した部分を簡単に要約して紹介してみます。
・日本の未曽有の量的緩和政策はリスキーな実験だ。
・理由は、経済成長が加速して金利は上昇すれば、公的債務の返済が不可能な額になる可能性があるから。
・ただ、安部首相は、日本が緩やかな死に向かうことよりも、リスクを取ることを選択した。
・安部首相への支持率から判断すると、日本人も、そのリスクを取るようになった。
日銀の量的緩和策について、「リスキー」としているので、あまり肯定的ではありませんが、総じて見れば「座して死を待つよりは良いのでは?」というニュアンスが(勝手ながら)あるような気がします。
他にも、米国や欧州、中国などにも記していますが、冒頭に総括を記した次の一番初めの項目に日本を取り上げている点や、「日本人も、そのリスクを取るようになった」の一文などについても、比較的日本へは好意的な印象を持っている印象が(勝手ながら)ある気がしましたが、いかがでしょうか。
2016年今をむかえ、2014年の予想や相場見通しの大勢を占めている一段の円安・株高の進展を予想する向きにとっては、どちらかと言えば追い風となる印象がありましたが、2015年は、予想通りの円安をむかえ、2015年末から円高になりつつあります。
本当に、面白いですね。