初心者必見!使えるチャートパターンとは
トレンド相場に入っているからといって、常に一本調子で上がり(下がり)続ける訳ではありません。トレンドを形成していく過程においては、上昇(下落)が 一旦落ち着くことで、そこの価格帯を行ったり来たりする展開になる時があります。そして、このような時によくみられるのが、「三角保合い」というチャートパターンです。
「三角保合い」とは、上へも下へも方向感が出ない状態が続き、かつその動きが徐々に縮小していくパターンです。切り下がっていく高値同士を結んだ線と、切り上げていく安値同時を結んだ線の形状が「三角」になるのが名称の由来で、「ペナント」とも呼ばれています。
このパターンが注目される理由は、「三角保合い」から上か下かへ脱した後、その方向へ価格が大きく振れるケースが多いからです。「三角保合い」から上放れれば大きく上昇し、下放れれば大きく下落するということです。「保合い放れに付け」という格言はここからきています。
経験則で言えば、例えば上昇トレンドの過程において出現した「三角保合い」は上放れるパターンが多く、下降トレンドの過程において出現した場合は下放れるパターンが多いようです。
そして、上値抵抗線と下値支持線の延長線上となる「三角保合い」の頂点まで保ち合いの状態が続くことはほとんどなく、「三角」の底辺から2/3を過ぎた時期で上下のどちらかへ振れるとされています。
デイトレードのような短期の時間軸でも見方は同じなので、手掛かりとなる材料が少ない時などには、特に使えるツールになると思われます。