株式投資で勉強しておくべき用語とは
株式や為替市場では、特段の理由もないのに不思議とある傾向が生じるケースがあります。このような、特にファンダメンタルズでは説明がつかないのに、不思議と生じる傾向のことをアノマリーと呼びます。
そのアノマリーの一つに「1月効果」があります。これは1月の騰落率が他の月よりも比べて目立って高いというものです。元々は米国で知られ始め、実際の効果も認められるようになった後は、世界の主要市場でも同様のアノマリーが確認されていることから、現在ではかなり広くに知れ渡ったアノマリーの一つに数えられます。
この「1月効果」は当然、日本の株式市場にも当てはまるのですが、特に小型株で顕著に見られるようです。
この「1月効果」の背景には、年末年始における投資家の投資行動にあるとされます。具体的には確定申告を意識した損失確定の注文が前年末に集中した後、年明け後に新たに新規の買いを入れ直すからとされていますが、それも定かな話ではないようです。
ただ、この「1月効果」。その傾向がはっきり表れることが多いからアノマリーにされている点を踏まえると、その意味では1ヶ月限定でアノマリーを信じた売買戦略を組み立ててみるのも悪くはないと考えます。